ホテルに点在するアートの数々。
伝統工芸品のようでもあり、現代アートのようでもあり、あるいはそのどちらでもないような、
新しいようで、どこか懐かしいような、金沢の作家たちによるアートワーク。
一味違うユニークな金沢クラフトを館内でお楽しみください。
1階 ロビー
へいわののりもの
縁起の良い「鹿」をモチーフとして、世界の人々へ平和のメッセージを込めて、ロビーに設置しました。
ヒのマ – layer –
ミニマルで飾り気のないフォルムに、素材(ガラス)の美しさと力強さを感じます。技術と感性が溶け合い、研ぎ澄まされたフォルムは、緊張感と安心感があります。
菓子折々
茶道や工芸が盛んな金沢では和菓子もまた有名です。その和菓子の型を使い、漆を使った現代的な色味で模様を浮きだたせています。
虹の果実
雨の多い金沢の旅情を感じられるように、梨の断面を虹色にし、加賀五彩の虹、金沢梨、和菓子、あんころ餅、クラフト感などを作品に潜在させました。
1階 レストラン
KANAZAWA亀甲紋
鼓門の画像を万華鏡のように展開し、抽象的でグラフィカルな文様を生み出しました。加賀友禅にも用いられる伝統的な幾何学文様と組み合わせることで、伝統的かつモダンなグラフィックパターンとしました。
ひとひら
麻布や和紙の軽やかな素材感を生かして、花びらをモチーフに制作。レストランの雰囲気に溶け込みながら、さりげなく、華やかに壁面を飾っています。
13階 大浴場(EVホール・通路)
pieces of time
EVホールに設置。不安定な一瞬をとどめ、光をはらんで柔らかい不思議な素材感。手漉き和紙に樹脂を含浸させる事で生まれる素材の魅力。海の生物や自然をモチーフに身の回りの小さな発見やそこから受ける想いを込め制作しています。
客室
[ ジュニアスイートツイン ]
友禅 花散らし
加賀友禅の代表的なモチーフをデジタル技法を用い現代的要素をアレンジしました。加賀百万石の華やかなイメージを付加するため仕上げのリタッチで品良く金箔を散らしました。
外套の膜 -火-
立ち上がる一見の不安定さと、360度ぐるりと移り変わっていく形で、留まることのないものの印象をとらえました。定形のないものを生き物のように表した連作のうちの一つです。今回の作品は、釜戸の中で揺らぐ空気の様子から制作しました。
客室
[ その他の客室]
うつろう光の様相
スーペリアツインに設置。空気や水の流れをモチーフにしています。刻々と移り変わる光の様相を作品の表面の波模様が受け止めます。繊細な波状の表面は、見る角度によって光がうつろいます。加賀五彩を意識したカラーバリエーションで客室を彩ります。
花紋
トリプルルームに設置。花の紋様をあらわしたものと、落日の陽のかがやきを、赤のグラデーションとゴールドの水引を使った額装2種。どのような場所でも、上品かつ存在感があるように、水引結びのおもしろさと、額台紙(加賀五彩)との色合わせを工夫しました。